導入事例

Client profile
日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)
関東支社 隅田川駅

日本全国の鉄道輸送を手掛けるJR貨物。荒川区にある鉄道貨物専用の「隅田川駅」は、北海道、東北、日本海側の地域との輸送拠点となる、北日本の玄関的存在。

隅田川駅駅長
高橋 厚様

隅田川駅助役
木村 和典様

鉄道ロジスティクス本部
保全工事部サブリーダー
日野 将規様

広大な敷地にコンテナがずらりと並ぶ「隅田川駅」は
鉄道貨物専用の駅だ。

ここには北海道・東北・北陸方面から、紙や農作物などが集結。
コンテナはトラックに積み替えて関東圏の印刷工場や市場などへと運ばれる。
トヨタL&F東京のフォークリフトは、膨大な量を扱う鉄道輸送の現場で
昼夜を問わず、コンテナの積み卸しに活躍している。
隅田川駅を支えるみなさんにお話しを伺った。

ほぼ365日24時間稼働する
隅田川駅

JR常磐線・南千住駅の南に広がる隅田川駅は、1897年、常磐炭田からの石炭を運ぶ駅として誕生以来、北日本の物資の玄関口としてその役割を担ってきた。
現在の到着荷物の中心は「紙」。新聞紙になるロール状の巻き取り紙、カタログなどに使われるアート紙、雑誌用の板紙などだ。普段の生活で身近にある紙が、苫小牧、石巻、新潟、金沢、米子の製紙工場から絶え間なく送られ、隅田川駅構内にある紙保管倉庫にストック。東京の新聞、出版産業を支える要となっている。
紙の他には、じゃがいもや玉ねぎなどの農産物、宅配便などが大量に送られてくる。また、隅田川駅から最も多く発送されるのは宅配便であり、その他に関東圏で製造された清涼飲料水、雑誌や書籍といった印刷物などが運ばれていく。
貨物駅は夜間帯が忙しいのも特徴的だ。「日中に関東圏の工場で作られた製品が、夕方コンテナに積み込まれて隅田川駅に集結し、19時から20時が積み込みのピークになります。朝は5時からトラックが何十台も並び、早朝に到着した荷物を次々と目的地に運んでいきます。正月三が日以外は毎日24時間稼働しています」(木村助役)。まさに隅田川駅は北日本と東京を結ぶ物資の大動脈の玄関口としての役割を担っている。

荷物を安全にやさしく扱う
フォークリフト

24時間動き続ける鉄道貨物の現場で、雨の日も雪の日もフォークリフトは確実な仕事をすることを求められる。
「私たちはお客さまから大切な荷物をお預かりしています。コンテナ内の荷物をやさしく損傷なく迅速に次の貨車やトラックに積み込むためにも、フォークリフトの役割は鉄道輸送にとって非常に大きいです」(高橋駅長)
隅田川駅が毎日扱うコンテナの量は膨大だ。毎日41本の定期列車が発着し、1日に扱うコンテナの数は大小あわせて約650個。コンテナの標準サイズは12フィートの重さ約6.5トンになる。構内では積み卸し作業に18台のフォークリフトがフル稼働。走行距離は、年間約1万5000kmにもなる。それだけに定期的なフォークリフトのメンテナンスは大切だ。
「大型の機械ですから、やさしく使わないと壊れますし、通常より保守回数も多く、月例の検査もしっかりやっています。トヨタL&F東京さんはメンテナンスだけでなく、運転者に対しても操作方法などの教育を含め、きめ細やかに対応していただけるので非常に助かっています。それにトヨタL&F車はコンパクトで操作性がいい、エアコンがしっかりしているといった性能面でも評判がいいです」(日野サブリーダー)
「一番怖いのはコンテナを持ち上げている途中でフォークリフトが止まること。そうなると列車が発車できません。24時間稼働の中で万が一のことがあった場合でも、深夜・早朝に限らずすぐに対応してもらえることは非常に助かります」(木村助役)

鉄道貨物ならでは
カスタマイズにも対応

さまざまな現場で使用されるフォークリフトは、その仕事にあったカスタマイズも大切だ。スムースな貨物の積み卸しの作業のために、鉄道貨物ならではのフォークリフトの仕様にも応えている。
現在、コンテナはほぼすべてRFIDタグで管理されている。フォークリフトは運んでいるコンテナのRFIDタグを読み取り、品名他、次に乗せる列車・貨車・位置がリアルタイムでわかる識別端末を搭載した。
また、周りを住宅地に囲まれた隅田川駅では防音対策も大切だ。重量のあるコンテナを扱うためディーゼルエンジンを使いながらも、エンジン音が75db以下に抑えるよう防音装置も完備。そのほか、2015年に巨大な31フィートコンテナを扱うトップリフターもトヨタL&Fと共同で開発、採用された。「中に積まれている荷物がコンテナ内で偏っていないかどうかを感知できる装置をトヨタL&F東京さんに相談させていただき、このトップリフターを発注させていただきました」(日野サブリーダー)

目指すは無人化!?
鉄道輸送の未来をともにつくる

今、物流の世界では、環境にやさしい輸送手段として、鉄道輸送が多くの企業から再注目され始めている。二酸化炭素排出量が多いトラック輸送から、大量輸送が可能で地球環境にもやさしい鉄道や船舶輸送に切り替える「モーダルシフト」という動きだ。
「鉄道輸送は二酸化炭素の排出量は営業用トラックに比べて約10分の1です。一般企業の見学者が多くいらっしゃるのですが、やはり環境面へ質問をされる企業が増えていることを実感しています。また、鉄道の発着時間が正確であるところもお客さまにとって大きな利点と感じていただいているようです」(高橋駅長)
こういった時代背景の中で、貨物駅の業務の進化も課題となっている。
「決められた時間の中で、いかに多くの荷物を限られたスペースに確実に積み卸しするか。次の作業のために、コンテナをどこに仮置きすれば効率よく作業ができるか。これまで個人のオペレーターの力量に寄っていた部分をアシストできるようなフォークリフトができないかということも考えています。そして24時間長時間にわたって働くオペレーターの体の負担もなくしていきたいです」(木村助役)
「鉄道の役割が大きくなりつつある中で、コンテナを扱う輸送機器としてのフォークリフトの役割はより大きくなっていくものと考えています」(高橋駅長)
そして、「将来的には、屋内でテレビカメラを見ながらフォークリフトを遠隔操作するといった無人貨物駅まで考えたい」(日野サブリーダー)と語るように、10年後、15年後の貨物輸送の未来の絵を描く勉強会がトヨタL&Fとともに始まった。
地球にやさしく、働く人にやさしく。トヨタL&F東京は鉄道貨物の未来のビジョンをともに考え、日本の新しい物流をつくるパートナーとしてお客さまとともに歩んでいる。

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